2011年7月25日月曜日

おシャレ番長皿屋敷



「シャレちゃん、また割っちゃったぁ〜」


エスタークさん(祖母)はふすまを開け、
割れたグラスを持った手だけを、
寝起きのシャレさんに見せるのだ。
おそるおそる…

「シャレちゃん、また割っちゃった〜」


シャレ「んぅ…いまお腹痛いから、あ、後にして…」
エスターク「ごめんねぇ〜」
シャレ「ガラスは割れるもんだから仕方ないよふぅっ…」
(正直、ウ○コが直腸まで来ている)
エスターク「うん…分かったぁ〜」



「シャレちゃん、また割っちゃった〜」


3日連続である。
さすがのシャレさんも不安になってきた。


シャレ「わたしの食器は使わなくいいからね。
使っても洗わないでそこ置いておいてくれればいいからね」
エスターク「うん…分かったぁ〜」


とその矢先に、エスタークさんはそう言われたことを忘れ、
(たぶん忘れたんじゃない。意地があるのだ)
華奢なグラスや丈夫なはずの磁器に触れたがり、
そして何としても自分の手で洗おうとする…

「シャレちゃん、また割っちゃった〜」


「グラス?お皿?どっち?」
「お皿」
「えっ!」
「あの地味なヤツ」


それはジノリのフルーツソーサーであった…


エスターク「バラ柄の方が高そうだったからそれじゃなくて良かったよ」
シャレ「そ う い う 問 題 じ ゃ ぁ な い ん だ よ」(鳥肌実風に)
地味で古風な復刻柄を気に入って使っていたのだ。
そのジノリは使い込んだタオルと同じくらい、
シャレさんにとっては気の合う上等品だったのだ。
どうせ割るならバラの方割って欲しかった…


「シャレちゃん、、、」


またかと思ったが、その朝は違った。


エスターク「この黄色いピーマンどうすればいいのぉ〜?」
シャレ「食べるんだよー」
エスターク「どうやって食べるのぉ〜?」
シャレ「さっき、キシリアさんに指導受けてなかったー?」
エスターク「受けたよぉ〜」
シャレ「じゃあその通りでよろしくねー」
エスターク「うん…分かったぁ〜」


***


世の中には“猛禽女子”と呼ばれるモテ種族がいるらしい。
合コンなどでお酒がまわると欠伸をして、
意識的にか無意識的にかオトコの気を引くのだと言う。

オトコども「どうしたのー、眠いのぉ?」
猛禽女子「うん、眠いぃ〜」
オトコども「昨日、寝なかったのぉ?」
猛禽女子「寝たぁ〜」(目をゴシゴシする)
オトコども「かわゆす〜
(*´Д`)」

***



エスタークさんは、件の猛禽女に近いです。
そこに加えて、

「わたしこれはじめて〜」「わかんない〜」「わすれた〜」

という「わ」から始まる3つの呪文を乱発し、
最後は「ボケたふり」でバシッとキメてくるので、
まったく敵う相手ではないのです!

百戦錬磨どころじゃないんです。
千戦錬磨、万戦錬磨なんです。
マダム・ラスボス・エスタークさんは!
 
SHK大河ドラマ「業〜姫たちの戦国〜」がはじまります…

3 件のコメント:

  1. 襖の向こうの手がこわいっす。

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  2. 割れそうなものは、ダース単位で買いませう

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  3. >momoinko
    ひゅ〜どろろ、の世界だからw
    もうこうなると、ただ流され、従うしかないんです。
    もっとコワい話、期待していてね。

    >canoeさん
    結局、グラス類は半ダース割れましたぁ〜
    上手のエスタークさんは「これで片がつく?」
    って身を差し出してきたんですよ(><)
    「大丈夫。全部で600万円だからそれで片つくよ」って言ったのに、
    ヨーカドーの菊屋でかわいいグラス1つ買ってきてくれました。
    片付いてないしw
    エスタークさん、結局、お買い物が好きなんです!

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自己紹介

自分の写真
2007年12月31日、ドラマみたいに白血病で突然入院。かーなりハードな化学療法(JALSG ALL 202-O)を1年かけてやり過ごし、2009年3月に末梢血幹細胞移植を受け、2010年11月に臍帯血移植を受け6カ月以上寝たきり状態に。退院したと思ったら、半年ばかり入院、そしてまた半年ばかり入院して、2013年を病院で迎えてしまって、いっぱいいっぱいな日々をひっそり過ごしている人がひっそり書いている雑記。