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1ロール × 3 = 三百万石
戦争を乗り越えてきたエスタークさん(祖母)は、
物資不足を極端に怖がるんです。
とくに「米」と「トイレットペーパー」が少なくなると、
ソワソワしはじめ、泣きそうになってしまうんです。
エスターク「シャレちゃん、トイレットペーパー買ってくるね」
シャレ「今日も!?」
エスターク「うん」
シャレ「倉庫に12ロールあるからまだ大丈夫だよ」
エスターク「でもペーパーは…」
シャレ「車あるときに買って来るから大丈夫だよ」
エスターク「でもお米とペーパーだけは…」
シャレ「お米は重いしペーパーはかさばるから、じゃあネットでまとめて買うよ」
エスターク「でもお高いんでしょう?」
シャレ「スーパーで買うより安いし送料無料だよ」
エスターク「そうなのぉ…?」
シャレ「そうなんだよ」
エスターク「わたしそれはじめて知ったぁ〜」
シャレ「だから、暑い中わざわざスーパー行かなくていいよ」
エスターク「うん」
シャレ「熱中症になったら大変だよ」
エスターク「うん、分かったぁ〜」
ヽ(´ー`)ノ
というわけで、
通販でペリエとミネラルウォーターを箱買いする際に、
ペーパーと米も買うことにした。
以来、城の備蓄品は、
ペリエ相場連動型の最安ネット購入という
インフラの確立によって一件落着したかに思えた。
んが、しかし…
エスタークは食い下がってきた!!!
エスターク「あのね、ペーパーは…」
シャレ「ダブルがいいんでしょ?」
エスターク「シングルはキライなの…」
シャレ「大丈夫よ。エンボス入りのふわふわダブルにしてあげるから」
エスターク「うん、分かったぁ〜」
エスターク「あのね、お米はね…」
シャレ「産地にこだわってるんでしょ?」
エスターク「ううん…」
シャレ「えっ? 違うの?」
エスターク「収穫時期にこだわってるのぉ〜古米はイヤなのぉ〜」
シャレ「なるべく新しいのがいいのね。了解よ」
エスターク「あのね、お米は炊きたてがいいのぉ〜」
シャレ「…」
エスターク「…」
エスターク「違うのぉ〜。お米だけはスーパーで買わせてほしいのぉ〜」
シャレ「…。重いけど大丈夫?」
エスターク「うん、大丈夫ぅ〜」
***
孫のシャレさんは実に愚鈍であった。
エスタークさんはお気に入りの帽子をかぶり、
炎天下をかなり早足で歩きながら、
スーパーでお米2キロを買い、
そして汗だくで帰ってくる途中、
御近所のマダムらに「お元気でいらっしゃいますねぇ〜」と、
声をかけられることを、
ある種の生き甲斐としていたのだ。
***
というわけで、お米を買うのはエスタークさんの趣味の1つ、
筋トレの1つとして、口を挟まないことにした。
そしてトイレットペーパーの方は…
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1ロール × 17 = 千七百万石
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シャレさんは省エネモードで備蓄しておいたパワーを使い、
先の曲がったペンチを使って、
キシリアさんが渾身の力で差し込んだらしいダボを引き抜き、
棚板を移動させて、途中、便器に何度も座り、
半日かかってようやっと
城のいしずえを築いたのだ。
。゚・(ノД`)人(´Д`)人(Д` )・゚。
エスタークさんは背筋を正してテレビの前に座り、
NHK大河ドラマ「江〜姫たちの戦国〜」を見ている。
シャレ「エスタークさん、トイレットペーパーは充分備蓄しておいたからね」
「はい!ありがとっ!!!」(やたらシャッキリしてる)
シャレ「加賀藩だって百万石」
エスターク「…」(江に夢中)
シャレ「秀吉様の石高だってせいぜい数百万石だからね」
エスターク「…」(ぜんっぜん聞いてない)
シャレ「この城、千七百万石にしといたから…」
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| そして燃え尽きた… |
ごぶであります。備蓄気質のエスターク様、非常に親近感がわき他人とは思えません。私ペットボトルのお茶は箱(6本)で買い、未開封の箱がなくなると不安でそわそわします。車のガソリンは帰宅時に満タンにしておかないと眠れません。台所には未使用の調味料が埋蔵され、カセットコンロのガスのストックを友人に見つけられたときは、隠れテロリストと勘違いされ誤解を解くのが大変でした。カビキラーの詰め替えボトルが常時5本あるのに至ってはある種の病気でしょう。
返信削除備蓄気質は肉体にも影響し、一向に脂肪が落ちませぬ。備蓄体質は愛玩動物にまで及び、あの福福しい姿と相成ります。うまく落ちたところで失敬しますごきげんよう。
ちたんさん、おひさです〜
返信削除備蓄問題の件、ご理解いただけて嬉しいです。
ですが、カビキラー5本?!
それは数のうちに入りませんから安心なさってください。
毛玉にモリモリ食べて出すよう伝えてください(^_^)/