2009年2月27日金曜日

白熱灯とヘアーキャップ

無菌室という場所は殺風景な部屋である。刑務所(に個室があるかどうか知らないが)とビジネスホテルシングルを足して2で割ったようなインテリア。常時、空調が「ぶぅーん」となっていて耳障りで、蛍光灯の光がチカチカしてまぶしい。杏の城が幸いなのは、大きなガラス窓があるという点。ただしこれは、雪の日、雷雨の日、変わった雲が浮かんでいる日、夕焼けがきれいな日、ときたま虹の日など、気象的スペクタクルを楽しめる日以外、あまり面白みはない。つくづく、この部屋に1つでもあれば、心の緊張がとけるだろうにと思ったものが、白熱灯ランプである。
<禁断の持ち込み品>
1)白熱灯
成城の「attic」で高さ25センチくらいの小さい卓上ランプを購入。これを無菌エリア外にある専用冷蔵庫の上に置いて、夜中付けっぱなしにしてみようと思う。
2)かぶりもの
白血病患者にかかせない帽子。バンダナはいかにも「闘病がんばってます風」でイタいし、だからといって何もかぶらないと頭が寒い。やわらかいコットン帽子をいくつか先輩に寄贈していただいたので、それをかぶったりかぶらなかったりしていたが、今回は思い切ってドリーミーなヘアーキャップを持参しようと思う。ちなみに色は白。

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自己紹介

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2007年12月31日、ドラマみたいに白血病で突然入院。かーなりハードな化学療法(JALSG ALL 202-O)を1年かけてやり過ごし、2009年3月に末梢血幹細胞移植を受け、2010年11月に臍帯血移植を受け6カ月以上寝たきり状態に。退院したと思ったら、半年ばかり入院、そしてまた半年ばかり入院して、2013年を病院で迎えてしまって、いっぱいいっぱいな日々をひっそり過ごしている人がひっそり書いている雑記。