2010年8月25日水曜日

マフィアの一族

聖母子像風に
いとこの子どもに会ってまいりました。
キシリアさんの妹の娘の子どもです。
シャレさんの移植の1週間後に生まれた男の子です。
なんだこのモジャモジャ
シャレさんも赤子も「未知との遭遇」を体験しています。
赤子のアイコンタクトが強烈で目をそらせません。
高等なほ乳類です。
世の中ちょろいぜ
カメラ目線が上手です。
シャレさんがおかしな顔をして赤子の気をひいています。
おでこに「肉」と書きたくなるのはわたしだけではないでしょう。
振り向きざまも完璧なカメラ目線
「ハイ目線お願いしま〜す」
などとは要求していません。
赤子はカメラに撮られ慣れています。
キシリアさんに抱き上げられ祝福を受けている様子
愛想がよい赤子なので、
周囲の人が寄ってきます。
脚がムッチムチです。
はぁ怖かったぜ…
こともあろうにシャレさんの御膝の上でこの横柄な態度!
将来はサッカー選手ではなく卓球選手に!
大物に育って欲しいとママがうっとりしている傍らでシャレさんは、
乳だせゴルぁ!  キャッ!
「お金には困っても女には困らない男に育ちますように」
などと念じています。
マフィアの祈りです。
赤子とはへんな顔をガン見するもの
赤子をあやしながら、
情操教育上よくないことばかりを言って聞かせ、
不良男子化を促進しています。
やっぱママが一番だぜといちおう言っておく
ヤンキー上がりのキシリアさんも、
「ギャングのようになればいい」などと、
無責任なことを言っていました。

設問6

文字が小さくて読めないとご指摘いただきました。
大変申し訳ございません。
右サイドで開催しております投票祭「どーでもよくね?」の
設問6の選択肢は下記のとおりです。
プラバン
プロパン
ブロバン

2010年8月24日火曜日

はざま猫

流行の“ダンシャリ”によってますます洗練されているA嬢リバーサイド邸のキッチン
猫が申しております。
訳知り顔で申しております。
「病院には天界と下界のはざまがある」。
患者Sの入院していた大学病院では、
その“はざま”は、地下1階のスターバックス出入り口付近と思われる。
行き交う人は何とも思わない。
よく考えたところで、通路の延長線か、
継ぎ足し旅館のように建て増しされた病棟の端に、
ぽっかりと現れた行き止まりにしか見えないのだろう。
はざまは三叉路のようになっている。
右手のガラス戸の先には灰色に冷たくくすんだ病棟の廊下が、
左手の自動ドアの向こうには白熱灯に照らされた緑色のスターバックスが、
正面の20段ほど続く階段の先には空が見える。
温度も音もにおいも異なる空気が流れ込み、
吹き抜けたり吹き溜まったり、つむじ風になったりして、
はざまの主である猫の毛をサワサワと揺らしている。
「またいらしたんですか。ここに来るってことは、
あなたまだ生きるかもしれませんよ」
猫はぶっきらぼうにそう言い、
ふさふさのしっぽを振りながら、階段を上って行った。
Sはたびたび病室を抜け出し、点滴をいくつもぶらさげたまま、
よくこの場所に来た。
とりわけ強風の日を選んでやって来た。
目をつぶって、混沌とした空気を胸一杯吸い込んだ。
パジャマのすきまから「ぴゅーっ」と空気が入り込む。
排気ガスまじりの空気だが、
そこには下界のリアリティーがあって、
懐かしさが強烈にこみ上げた。
スターバックスはいつでも俗世の音とにおいを垂れ流していて、
Sが地上を思い出す手がかりになっていた。
点滴棒を持ち上げる力があれば、階段をのぼりタクシーに乗って、
「調布飛行場まで」と言ったのかもしれない。
と猫は申しております。
実際「そう言ったんじゃないか」とも申しております。
猫はあくびをしております。
真実を知るのは猫のみでございます。

2010年8月23日月曜日

業務連絡

本日23日22時から
「妖しき文豪怪談」(NHKハイビジョン)
http://www.nhk.or.jp/bungokaidan/
4晩連続放送です。
9月3日(金)19時56分から
「高校生クイズ2010」(日テレ)
http://www.ntv.co.jp/quiz/index.html

2010年8月19日木曜日

帰省

シャレ家の方へ
退院後、初の帰省。
懐かしいというか、もはや物珍しい感じがしました。
庭にミントとかオクラとか生えていました。
月の下でフルートを吹く人(やらせ)
10年以上ぶりにフルートを手にしました。
吹いてみたら音が出ました。
といってもチャルメラみたいな音ですが。
完全にゲシュタルト崩壊している楽譜
五線譜を外れた音符は土星のように見えるし、
犬に見えたものはペダル記号であるし、
鍵盤が重くて腕が痛くなって、指の指紋は消えそうだし…
ポロンポロン むぅ?
ちょうどお電話をいただいたM山先輩に、
携帯経由で演奏を聴いていただきました(無理矢理w)。
お聞き苦しい内容で申し訳ございませんでした!
ストリートパフォーマンス (父撮影)
父にいろいろ手料理を作ってもらい、満腹です。
父は、扇風機のスイッチを足でいじると怒るのに、
上写真のような悪ふざけをしても怒りません。

2010年8月11日水曜日

日本の夏、血豆の夏

電話してるスライム
シャネルのネイルカラー「ヴェルニ #527」は、
その名も「ヌーヴェルヴァーグ」という美しい水色で、
ヌーヴェルヴァーグ映画が大好きな、
洒落モノ好きのシャレさんの心を鷲掴みにしております。
その水色のペディキュアがはがれてきたので、
除光液で落としていたら、
両親指の爪に黒いホクロのようなものを発見。
メラノーマという悪性腫瘍じゃないかと思って、
行きつけの大学病院の皮膚科をたずねたところ…
スライムじゃねーし
シャレ「ホクロか内出血か、そんなようなモノが現れて」
先生「あらら」
シャレ「これメラノーマじゃないですか」
先生「じゃ、ちょっとよく見てみましょうね。ここに足出して」
ヌルヌルしたゼリーをつけた拡大鏡で診察
先生「はい、これどっちも内出血ですね。血豆です」
シャレ「重いものを落とした覚えはないんですが」
先生「小さめのお靴とか履いて圧迫しませんでしたか?」
シャレ「最近はスニーカーしか履いてないんですが」
先生「激しい運動をなさいませんでしたか?」
シャレ「…」
卓球やりすぎじゃね?
※秘技で文字を隠してあります
足早に帰って参りました…
踏み込む足の加重を軽視せず、
みなさんもどうかお大事にしてください。

2010年8月3日火曜日

アイガー北壁

果敢にアタックするリサ隊員とガスパール隊員。
冷蔵庫側面はうだるような熱さだ。
お風呂場から流れてくる湿気も半端じゃない。
でも頂上は目前!
えっさ、ほいさ…
最後の力を振り絞る隊員たち。
いままさに、前人未到の北壁登頂に成功しようとしている。
頂上付近にゴキブリが待ち構えているとは知らずに…
てゆうかちょっと何これ。
リサ隊員の赤いマフラーをよく見たら、
「ゆ」という文字が… 
昔、この2匹は白金高輪のビルに住んでいたのだ。
シャレさんの会社デスクに貼り付いていたガスパール、
そしてK次嬢のデスクに貼り付いていたリサ。
マフラーにボールペンで名前を書く人がいるとは。
K次嬢おそるべし…

2010年8月2日月曜日

夏の100冊

みなさん、夏休みの課題図書は見つかりましたか!?
中学時代、シャレさんが課題図書に選んだのは、
芥川龍之介「杜子春」でありました。
テレビを見ながら片手間に書いた感想文が、
うっかりコンクールで優勝。
いまのシャレさんを見ればお分かりでしょう。
その時「世の中ちょろい」と一瞬でも思ってしまったばかりに、
以来ずっと、豪雨のように、
シャレさんに天罰が降り注いでいるのです。
そして今、杜子春という漢字を書けないどころか、
内容をまったく覚えていないというありさま。
懺悔しても遅いのです。恥の多い人生を送ってきました。
芥川さんには心からお詫び申し上げます。
芥川さんの本つまんないから夏目さんの本読みます。
角川、集英社、新潮の夏の100冊のパンフレットを見たところ、
大人でも感想文を応募できるのは新潮だけです。
400字詰め原稿用紙2枚まで、締め切りは9月30日。
http://www.shinchosha.co.jp/kando/
このブログにお立ち寄りのみなさん、
つべこべ言わず、読んで応募してください!
子供ちゃんたちに負けてなどいられません。
入賞したらもらえる図書券をビール券に換えてお祝いしましょう。
シャレさんもがんばってイロイロ読んでみようと思います(^_^)/
おすすめの本があったらぜひ教えてください!!!

自己紹介

自分の写真
2007年12月31日、ドラマみたいに白血病で突然入院。かーなりハードな化学療法(JALSG ALL 202-O)を1年かけてやり過ごし、2009年3月に末梢血幹細胞移植を受け、2010年11月に臍帯血移植を受け6カ月以上寝たきり状態に。退院したと思ったら、半年ばかり入院、そしてまた半年ばかり入院して、2013年を病院で迎えてしまって、いっぱいいっぱいな日々をひっそり過ごしている人がひっそり書いている雑記。