シャレパパという人

そいどこじゃねーし…

シャレさんのバカンスがどんだけ長いか、

一部マニアのみなさまはご存知ですね…

それは有休完全消化を常に目標としていた、

シャレパパの影響に違いありません。

＊＊＊

シャレパパはこれといった特徴のない人です。

温厚な草食動物で、

手を挙げる事も、声を荒げる事もありません。

とても静かで優しい人です。

エンジニアです。

某メーカーの技術研究所で小さいもの（低分子）や、

大きいもの（高分子）について考えていたみたいです。幅せまっw

ある時、人工ルビーを見せてくれましたが、

特に興味を持てませんでした。

実際、シャレパパが何をやっていたかよく知りません。

休日は、工作と分解ばかりしていました。

川崎京浜工業地帯のミニチュアに見える基盤や、

幅広いきしめんみたいな虹色のケーブルとハンダゴテで、

パソコンを自作していました。

そして富士通歴代のパソコンを入手するたびに、

「こんなに演算が早くなったのか」と、

腕組みして感慨深くなっていました。

「お小遣いあげるからこれ打ってくれない？」と、

ASCIIという気持悪い雑誌に載ってる

プログラムをよく入力させられました。

意味不明の文字列をひたすら打ち込む作業です。

一カ所でも間違うとソフトが動かないので、

結局、割に合わないバイトでした。

loadという単語しか覚えていませんが、うまくいくと、

インベーダーゲームとかできるようになるわけです。

ある時、正座した父がジョイスティックを握って、

フライトシュミレーターに没頭していました。

そしてまたある時、畳の間にサーキットを作って、

レゴブロックを操縦していました。

「そんな父の背中を見て育つのもなんだかなぁ…」

と思いましたが、そのようなヲタパパのおかげで、

シャレさんは少しばかり得をして（否、損したのだろう）、

この前まで勤めていた会社を、

文系の身でありながら、理系採用枠で入社したのです。

シャレパパが何より注力していたのが長期休暇の取得です。

夏は車でキャンプです。

台風でフェリーが出ない時などは意気消沈していました。

冬はスキーです。

「昼は1時にロッジに集合、夕方は4時にゲレンデ前に集合。

この間、各自自由行動！」と、

家族は気のおもむくままに散ってゆきます。

おそらくこの頃から、シャレ家は “分散型家族” 

の様相をていしていたような気がします…

  

そして1999年夏、シャレ家は「解散」しました。

察してください…

定年退職してからは天体観測にハマったらしく、

momoinko女史や当時のお仲間らと

「オープンサンドの夕べ」などを開催していた

いかにもプチブルらしい板張りのバルコニーが、

私設天文台と化していました。

土星の輪やオリオン大青雲を見せてもらいました。

最近、スカイツリーが見えたらしいです。

そして現在は、ダークマターについて考察する傍ら、

熱心なピアノ弾きになってしまい、

「ツラくなったら戻ってきていいよ」と言っていたくせに、

シャレさんの部屋は防音室に改築され、

布団を敷くスペースもなく、

あっくんの部屋はドラム缶（望遠鏡）置き場になっていました。

シャレパパは元祖秋葉系ヲタクであり、

やや夢見がちな人でもあります…

シャレ

「幸せって何？」

シャレパパ

「夫婦がお互いクリスマスにプレゼントをあげたいと考えていた。

でも若い二人にはお金がない。

妻は夫の時計にあう鎖を買うために自分の髪を売った。

夫は時計を売って髪留めを買った。

『きっと彼女のあの美しく長い髪に似合うだろう』と。

そしてクリスマスを迎えた。夫は妻に会うと、

髪の毛がすっかり短くなっているのを見て驚いた。

『わたしは髪を売ってあなたに時計の鎖を買ってあげたいと思ったの』と。

これが幸せというものじゃない？」（ネタ元はオー・ヘンリー「賢者の贈り物」）

シャレ

「めでたしめでたし…」(>_<)

ちょっと繊細で扱いにくいシャレパパ。

最近、弟のあっくんがパパに似てきたのが気になります。

あっくんについてはこちらをご参照ください。

http://syarepoint.blogspot.com/2011/06/blog-post_26.html