2011年9月3日土曜日

続なつやすみ(まだ?


マハローって言えばいいんだよねー




ワイハ行きたいなぁ…
などと夢想し、パスポートを見てみたら、
査証欄にハンコがたくさんありました。
「ゴシック建築をめぐる旅」
と言えば聞こえはいいが、結局のところ、
それらはすべて「みそぎと懺悔の旅」であったのだと、
いまさらながら思い至りました…



女スパイみたいな


2001年9月
不景気でやたら忙しく、やさぐれてイタリアへ。
ミラノのM選手に日本製ナプキンとタンポンをお届けする。
ドゥオモを見て「デカい、ヤバい、間違いない!」と、
大型ゴシック建築のシャキシャキ感に魅せられる。
ヴェネチアで日本アニメ専門店を見つけ、
ラムちゃんの人気を思い知る。
ローマの伊達男や警官制服を見ていたら、
おシャレスイッチが入り、シャツを3枚仕立てる。
どれだけの血がこのレンガに滴り落ちたのだろうと、
コロッセオを見て気が遠くなり、
ローマ帝国のスゴさを思い知る。
イタリアという国のブランド力はとうの昔に、
確立してしまったのだと、
だからみんなプラダを買ってしまうんだと、
バチカン市国サン・ピエトロ大聖堂で懺悔。


2002年7月
IT時代にあってやたら忙しく、やさぐれてスリランカへ。
momoinko先生にアテンドしてもらう。
海辺のホテルから見るサンセットは最高だね!
などと暢気なことを言ってたら、
この国の抱える問題について先生から講義を受け
実地訓練を受けることに…
田舎のコテージに泊まり、インド洋の荒波に揉まれる。
波の下をひたすら潜り続ける荒行中、
荒波に流されてきた岩と衝突し、足を負傷。
そして食中毒に…


2003年9月
続・IT時代にあってやたら忙しく、やさぐれてフランスへ。
薄暗くてグルグルしたシャルルドゴール空港から、
速そうなタクシーを捕まえ、時速120キロ台でパリ市街へ。
チリチリしたパリの空気を吸って、
サン・ジェルマン伯爵のお屋敷で、
お針子として働いていた前世を思い出す。
ヴェルサイユ宮殿のデカさを目の当たりにして、
「東大寺よりデカい…」と負けた感を味わう。
路地裏、蚤の市、パッサージュ(屋根付き商店街)をひたすら歩く。
リュクサンブール公園でたびたび昼寝。
ムフタール通りでたびたびつまみ食い。
ノートルダム大聖堂でたびたび懺悔。
カフェクレーム+パンオショコラの朝食が常態化し、
サン・ジェルマン・デ・プレ教会で懺悔。


2004年10月
奴隷時代にあってやたら忙しく、
やさぐれてコペンハーゲン、マンハイム、ストラスブールへ。
人生の達人であるマダムnojiのご好意により、
デンマークのご家庭にショートステイ。
金髪イケメンがわんさといる男子寄宿舎を見てワクテカする。
歯磨き粉1本600円などという物価の高さに驚く。
nojiさんのお姉様家族の暮らすドイツ・マンハイムに滞在。
城や蚤の市に連れていってもらい、不本意ながら道楽度がアップ。
ICE(新幹線)でフランス・ストラスブールへ。
嘘みたいに綺麗な街だったのでステイ。
クリスマスは最高なんだろうなと思いつつ、
ストラスブール大聖堂で懺悔。


2005年9月
マリアナ海溝時代にあってやたら忙しく、やさぐれてパリへ。
地下鉄の汚い空気を吸って生き返る。
パッサージュやリヨン駅近く、
モンマルトル生地屋街で、レアな手芸用品を入手。
K次嬢に「サン・ローラン下見してきて」とパシリを仰せつかり、
おシャレすぎて息が詰まるサン・トノレ界隈で浄財。
罠にはめられたのだ。
スノッブすぎて癪に障るけど、品揃えがすばらしい
百貨店「ボン・マルシェ」に味を占め奈落の底へ。
シャレさんは左岸の学生街が分相応であると悟る。
フランスの江ノ島、モン・サンミシェルの頂上、
ラ・メルヴェイユで懺悔。
シャルトルのスーパーでSALEしていた、
何てことのないキルト製リュックに見入っていたら、
「それ似合うわよ」みたいなことをマダムに言われ購入。
シャルトル大聖堂で懺悔。
フランス王家の墓所だというのに、周辺はとても治安の悪い、
サン・ドニ大聖堂で懺悔。


2006年10月
牢獄時代にあってやたら忙しく、
やさぐれてオーストリアとフランスへ。
「ザルツブルクで音楽聞こうよ」などと、
ピアノ弾きのシャレパパ(裏名:スイス銀行)を誘い、
城や王宮、そこいらの庭で遊ぶ。
「ウィーンはこってりもったりしてるなぁ。
ハプスブルク家たいしたことないよねー」
などと口にしたら、マリア・テレジアの逆鱗に触れ、
シャッフベルク山頂の堅牢なトイレに閉じ込められる(携帯圏外)
親切な人がいなかったら、たぶんそこで凍死していた。
幻の村、ハルシュタットにステイ。撮影大会。
フランスでは、尖塔の高さを確認すべく、
ルーアン大聖堂、アミアン大聖堂へ。
お昼を食べた店の自家製マヨネーズらしきものにあたり
二人とも食中毒に。シャレさんは復活したが、
シャレパパがヤバくなって夜中、入院。
パパを残してホテルに戻る朝方の薄汚いパリに懺悔。


2007年10月
燃え尽き時代にあってやたら忙しく、やさぐれて南仏、パリへ。
マルセイユの地中海性気候に癒され、
田舎特有のおおらかさと、すれっからした空気を気に入る。
流人の島、イフ島が見えるノートルダム大聖堂で懺悔。
(後になって分かったこと。ある種の職業的制約から、
情報や感情を公にできないムッシューの方々は、
イフ島に十数年閉じ込められた伯爵が主人公である小説、
アレクサンドル・デュマ・ペールの小説「モンテ・クリスト伯爵」
お好き、という法則をシャレさんは発見した)。
ビザンチン・ローマ様式のマジョール大聖堂で懺悔。
あたらないことを祈りつつ、
ビクビクしながら牡蠣などを食べ、
エクス・サン・プロバンスの元修道院に泊まる。
「フレンチトーストってパン・ペルデュ(隠れたパン)って言うんだね」
「『シャルキュトリー』って言えば好きな前菜肉全部食べられるんだね」
などと調子ぶっこいていたら、深夜、
ミストラル(六甲おろしみたいな冷気)にやられ凍死寸前に。
意を決してガクブル状態から身を起こし、
ルイ15世様式の無骨な箪笥から毛布を取り出さなかったら、
確実に凍ってた。
パリでは手薄であった、墓地、地下洞窟、
チャイナタウン、ユダヤ人街、ノーマークだった右岸界隈を散策。
帰国後、新宿花園神社で懺悔。


で、パスポートよく見てみたら、
有効期限切れてるし…




ワイハでマハロが夢と化した瞬間



無職になると写真入り身分証明書ってのが重要なんですよ!
免許証もそろそろ期限切れてしまうし。
というわけで、高飛び夢想はやめ、
更新手続きと近所散策から地道にはじめたいと思います…


☆最近のシャレさん☆
夏休みの課題図書読破とステッパーを踏むこと、
食べて眠って出すことに注力しています(^_^)/


2 件のコメント:

  1. あ~、、チミチミ、

    東大寺と比類すべきものなど、おまへんがな

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  2. かつての現地我が家でシャレがシャワー中、
    ムカデみたいな虫が落下してきたんだよね、たしか。

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自己紹介

自分の写真
2007年12月31日、ドラマみたいに白血病で突然入院。かーなりハードな化学療法(JALSG ALL 202-O)を1年かけてやり過ごし、2009年3月に末梢血幹細胞移植を受け、2010年11月に臍帯血移植を受け6カ月以上寝たきり状態に。退院したと思ったら、半年ばかり入院、そしてまた半年ばかり入院して、2013年を病院で迎えてしまって、いっぱいいっぱいな日々をひっそり過ごしている人がひっそり書いている雑記。