2009年9月6日日曜日

高校生クイズ

この世の中で最もくだらない番組、日テレ「高校生クイズ」

***

"くだらない" とは、言うまでもなく最高の誉め言葉であります。

わりと無意味なことに対して、あれだけの情熱を傾けられる若気の至り。

キモくて、清々しい高校生らを見ていると、

日本の未来が思いやられたり、思いやられなかったり。

はじめのうちは「ウケる〜」などと言いながら、冷静に見ていられたけれど…

質問「ネスラー試薬によって…」

ピコーーーーーン!

三人合唱「アンモニア!」

質問が読み上げられる途中でボタンを押しちゃう

愛すべきバカ野郎たちの記憶力に唖然とし、

もはや彼らにうっとりし始めた番組中盤、あることに気がついた。

「人類が居住可能な地…」

「アクメーネ!」

ヤツらは図書館分類体系とか10進分類法をもとに、ただひたすら、暗記してきたのだ。

1年で解いた問題集50冊、問題数50万題?

ウェブで調べれば分かるからと、

一定の知識力が冷遇される時代だからこそ、

高校生クイズは輝いて見えるとか、見えないとか。

「ナポレオンがま…」

「マレンゴ!」

ま、えxmぃ 、マタンゴ?

あぶない! ドラクエネタに走ってしまうところだった…(独り言

虚学の中枢「文学部」が冷遇されるのが常だからこそ、

虚学の英訳「science」は輝いて見えるとか、見えないとか。

「クリオネの触覚に近いこの部分を何…」

「バッカルコーン!」

ちょっとそこの高校生諸君! そんなバカなことを記憶しているあなたたち!

進学するならぜひ虚学実学を選んでいただきたいっ!!! 

と、いちおう福沢諭吉先生の肩を持ってみたり、みなかったり。

最期の最後、土壇場で役に立つのは虚学であると信じて疑わないけれど、

日常生活においては「実学も重要だよね!」と痛感する今日この頃。

みなさんいかがお過ごしですか。

本当のところ、そんなことはどーでもよくて、真ん中のリーダーよりも、

左サイドで足を踏ん張る "補佐役" に目が行ってしまうシャレ選手です。

***

高校生クイズを見逃した特定の方々のために、

絵で要点のみリポートいたします。

ラ・サールのリーダー中島君は、キリンジのヤス(弟)の方に似ている

補佐Cが意外な分野の答えを知っていて、「おまえ何でそんなこと知ってんの?」とさすがに引いてしまうリーダーAと補佐B。CとA&Bの中間点(赤い点)がラグランジュポイント
大穴問題に正答し3人でハイタッチしようとするも、なぜか微妙にタッチがすれ違う。ル・シャトリエの法則

決勝はラ・サール vs 東大寺学園。

ラ・サール … エースと準エース級の補佐2人 = バランス重視チーム

東大寺学園 … スーパーエースとただの補佐2人 = エース重用チーム

僅差で東大寺が勝ちました。

とはいえ、見ていて楽しかったのはバランス重視チームの方です。

社会人が高校生に立ち向かうためには、

最低5人のエースを揃えないと相手にならないと思いました。

ウソです。最低15人は必要だと思います。

みなさん、来年の高校生クイズまでに、思い当たる専門分野を丸暗記しておいてください!!!

「アハ体験」に限界を感じ、それが周囲にバレつつあることに動揺を隠せない脳科学者

2 件のコメント:

  1. 「流体が縁に沿って流れ…」
    「コアンダ効果!」

    「エルロンが逆に…」
    「アドバースヨー!」

    「翼の一部が失…」
    「バフェット!」

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自己紹介

自分の写真
2007年12月31日、ドラマみたいに白血病で突然入院。かーなりハードな化学療法(JALSG ALL 202-O)を1年かけてやり過ごし、2009年3月に末梢血幹細胞移植を受け、2010年11月に臍帯血移植を受け6カ月以上寝たきり状態に。退院したと思ったら、半年ばかり入院、そしてまた半年ばかり入院して、2013年を病院で迎えてしまって、いっぱいいっぱいな日々をひっそり過ごしている人がひっそり書いている雑記。