八島の季節

「ゲイのエネルギーが飽和するとライザ・ミネリが生まれる」

2010年上半期の名言大賞は、

「SEX and the CITY２」からの引用となります。

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セールで「アレ買ったコレ買った」と、

白金あたりのバリキャリやヤンエグから懺悔リポートが届く季節となりました。

人混みNGなシャレさんはデパートに近づけないので「八島」へ。

やしま？　ご存知ない！？

シャレさん御用達のコットン生地専門店です。

http://www.yashima.net/

シャレ子「ごめんくさだ〜い」

お針子A「あ〜らお久しぶり」

シャレ子「あのね、白いワンピース生地ほしいの」

お針子A「これいかが？　ボイル生地で風通しもいいわよ」

シャレ子「うぅ〜ん。もっと軽快で無造作に着られる白がいいのよ」

お針子B「これなんかどう？　店主が買い付けたばかりのイタリア製よ」

シャレ子「キャッ！最高！素敵！」

お針子B「あらやだ、シャレさんこういうのお好き？」

お針子A「変態ねぇ〜〜〜♡」

お針子B「シャレさん、こっちのワッフル生地はキブンじゃなくって？」

シャレ子「悪くないわね」　

お針子A「レース生地はどう？乙女すぎるかしら？」

お針子B「シャレ子はもっとボーイッシュな女の子が着るようなヤツがいいんでしょ？」

シャレ子「ヌーヴェルヴァーグの映画に出てきそうな女の子のね」

お針子B 「きゃっ！そういう嫌味なシュミ大好きの反対の反対よっ！」

お針子A「どうせなら白と柄物買って、それぞれロングとミニのワンピースにしたら？」

お針子B「柄物はとびっきりファンキーなヤツでね！」

シャレ子「おすすめある？」

お針子A 「パラソル柄はどう？」

シャレ子「幼稚園児の体操着入れみたい…」

お針子B 「キャンディー柄は？」

シャレ子「なんかムラムラくるわぁ〜」

お針子A「貝殻もあるわよ！ザ・マリンって感じぃ？」

シャレ子「あたし山派なのよ」

お針子B 「その貝殻カワイイぃ〜っ　カレシのパンツに仕立てたいぃ〜！」

お針子A「あんたのカレシは坊主なんだからホラ貝がお似合いよっ！」

お針子B「失礼ね！あんたのカレシはちょびヒゲでもデップに6000%似てないからっ！」

シャレ子「あんたたちお黙りなさいっ！奥のほうから変な柄引っぱり出してきてちょーだい！」

お針子B「仕方ないわね。とっておきの生地を探してくるわよっ！」

お針子A「こんな和柄とかどう？」

シャレ子「業が深すぎるわ…」

お針子A 「これしかないわシャレ子。フルーツよ！果物よ！」

シャレ子「キャーーーー！！！！！　超季節モノ！！！！！」

お針子A「チェリーに洋梨！」

お針子B 「エロすぎるわーーーーー（♡＿♡）」

シャレ子「即決よっ！　それいただくわ！」

注：実際のお針子さんたちはきれいなお姉様方でオカマ口調ではありません

そういうわけで、今年もおかしな柄のワンピースを仕立てるのでした。

できあがったところで着ていくあてもないのですが…。

こうした着倒れ衣装持ちの体質は、

元お針子であるキシリアさん（母）から受け継いだものだと思います。