2009年10月16日金曜日

骨髄戦士

3日連続通院で疲れ切り、つっぷしておりましたシャレ選手です。
めもいです…
骨髄穿刺(マルク)をやってまいりました。
千枚通しくらいの太さの針を腰の骨の中までブスッと射し、
「ハイっ! いっち! にっ! さんっ!」
という先生のかけ声に続いて…
ぎゃーーーーーっす!
*骨髄を --ジュルっ-- と注射器で吸引する際に発せられる奇声
と叫んでまいりました。
「ー」の多さは大げさではありません。
「ぎゃーーーーーす!」に要する時間は、3〜4秒と長いのです。
針を刺したまま、骨髄を2回吸引するので、
ぎゃーーーーーすの合計タイムは6〜8秒となります。
ジワジワ痛くなるのならまだ耐えられるのかもしれませんが、
吸引時、いきなりシャレならん度マックス5つ星の激痛が走り、
その痛さがマックスレベルのまま、一定時間持続します。
プロセスは下記の通りです。
 
 バミる
  ↓
 消毒
  ↓
 躊躇なく麻酔針を刺す
  ↓ 
 皮膚を通過 
  ↓
 脂肪を通過 
  ↓
 筋肉を通過  
  ↓
 骨膜に達した模様です
  ↓
 針抜いて圧迫
  ↓
 精神統一
  
  ↓
 麻酔針を刺した場所に穿刺針を刺す 
  ↓  
 
  ↓
 骨を通過したっぽい感覚(グゴッという感覚がある)
  ↓
 骨髄に到達したみたい
  ↓
 吸引1回目  
  ↓
 吸引2回目
  ↓
 絵本「おおきなかぶ」のかぶを引っこ抜くシーンのように穿刺針を抜く
  ↓
 圧迫止血
  ↓
 消毒
  ↓
 安静
吸い取った骨髄は生検用標本となり、
精度の高い検査にまわされます。
「何年生じゃぁゴルァ! しかと見届けいぃ!!!」
針が刺さっている間は身動きとれません。
見学にきた医学部生の恐怖心をあおり、悪態をつくことくらいしか、
シャレにできることは残されていません。
おとといでしたか「世界手洗いの日」だったようです。
つべこべ言わずに手洗いうがいいたしましょう!
写真:ピカピカしたものやフワフワしたものが並ぶ作業机。不機嫌な患者に配慮してか、異様に太くて尖った針はまだ姿を現していない

3 件のコメント:

  1. 私もあの経験は、たった一回だったが忘れようがないのである。窓の無い検査室、薄い緑色の壁を見ながら横たわっていた感触も…。

    あまりに不安そうな私の表情に、かわいそうにと思ったのか、看護士さんが手を握っていてくれたっけ。

    あの可愛い看護士さん、今はどうしているだろう…

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  2. おつとめご苦労さん。医学生まで鍛えてるとはさすがシャレ嬢。

    わしがやったときは、全身オイルマッサージ用かぁ!!??ってな厚めビニルシートみたいなのの上にのっけられたよ。激痛によって絞り出される自分の脂汗でぬるぬる。。。

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  3. 一生に一度くらい、マルクをやっておく価値はあると思います(何のために!

    わたしが研修医だったら、自らマルクを体験しておきますね。
    じゃなきゃ、患者の気持ちもわからんでしょう。
    というか、あの痛さが分かってしまったら、
    刺せなくなるのかも (>_<)

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自己紹介

自分の写真
2007年12月31日、ドラマみたいに白血病で突然入院。かーなりハードな化学療法(JALSG ALL 202-O)を1年かけてやり過ごし、2009年3月に末梢血幹細胞移植を受け、2010年11月に臍帯血移植を受け6カ月以上寝たきり状態に。退院したと思ったら、半年ばかり入院、そしてまた半年ばかり入院して、2013年を病院で迎えてしまって、いっぱいいっぱいな日々をひっそり過ごしている人がひっそり書いている雑記。