2009年10月5日月曜日

世にも奇妙な真実

「うむ。うまいぞよ…」
「シャモジじゃないよー」

通院時、受診は3分で済んでも、会計に30分くらいかかります。

その場合、入院病棟に立ち寄って、大部屋をのぞきます。

まだ入院している同士がいるかもしれないからです(血液内科は長期入院患者が多い)。

元気に退院していく人が増えたので、

最近は会えずじまいになって、逆にホッとしたりもします。

もちろん、天国に召されて連絡がとれなくなってしまった同士もいます。

入院中、一番ツラいことといったら、自分が痛い思いをすることももちろん、

同士がしんどそうにしている姿を見ることです。

大学病院の仕組みは巧妙なので、めったに見る事はありませんが

ご遺体を目撃する患者さんも少なくないと思います。

新しい病棟はインターネットにつながるので、

同じ病気にかかった人の闘病ブログを読めます。

元気になる人もいれば、ひっそりと命を落としている人もいて、

そういう安否を知って、喜んだり落ち込んだりしていました。

とにかく最期、その人が苦しまなかっただろうというのを祈るばかり、

痛くなかっただろうというのを信じるばかりなのです。

そのくらいしかできないのが残念です。

ドクターやナース、家族や知人が感じる無力感も並大抵ではないだろうと思います。

同士のために、いつもどこかで心配して励ましてくれる人のために、

自分がわずかにできることといったら、

逆境においても、わりと不利な立場に置かれたとしても、

「案外、幸せに日々を送っているものだ…」

という "にわかには信じがたい真実" を知らせることくらいなのかなと思います。

健康な時には、あるいは、健康な人にはなかなか理解できないと思います。

病気にかかる前よりも、

ビビッドで幸せな瞬間が多いと感じている患者さんもいらっしゃいます。

それを、周囲の人に分かってもらえない事の方が、

実は、患者にとってはツラい事なのかもしれないと思う今日この頃です。

と、卓球や将棋の試合を見ていてそう思いましたー (そうなのかーーーーー!

やたら寒くなってきました。

通常の3倍の用心深さでご自愛ください!!!

絵上:シャレ組のエース絵師の一人、A嬢による「おむすびを食べるシャレ」。完璧、ホトケ様なんですが…

絵下:同じくA嬢による「通常の3倍の速さで復活するシャレの想像図」

2 件のコメント:

  1. 全部ではないけど見たよ~

    「すきやき」が一番良かったと思う。脚本に力があった。

    ちなみに、ウチでは玉葱を入れるのである。

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  2. 「すきやき」おもしろかったですね!!!
    以前、同じような筋書きで「弁当」ってのがありましたよ。
    何からどうやって食べるのかって。

    タマネギですか… 関西風でしょうか…

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自己紹介

自分の写真
2007年12月31日、ドラマみたいに白血病で突然入院。かーなりハードな化学療法(JALSG ALL 202-O)を1年かけてやり過ごし、2009年3月に末梢血幹細胞移植を受け、2010年11月に臍帯血移植を受け6カ月以上寝たきり状態に。退院したと思ったら、半年ばかり入院、そしてまた半年ばかり入院して、2013年を病院で迎えてしまって、いっぱいいっぱいな日々をひっそり過ごしている人がひっそり書いている雑記。