2009年11月11日水曜日

格差社会

MMの後光が強すぎてなんかまぶしい

通院となると、途端に緊張して便意をもよおすシャレ選手。

とりあえず出すものをスルッと出し、ゴミもすっかり出し、

ジャスティンのDVDを見て気合いを入れながら朝ご飯を食べ、

マドンナの「holiday」をipodに入れ、

元栓締めて、戸締まりして、着の身着のまま出動。

血液内科受診の場合は、予約の1時間前に行って、

事前に採血を済ませなければいけません。

眠い目をこすり、泣きそうになりながら駅前に向かうと、

前方に知ったような人が…

M尾じゃね?

住んでる団地が一緒だと、こうしてばったり遭遇するものです。

業界名門誌のエース記者であるところのMr.M尾さん(以下、MM)でした。

長身と濃ゆいお顔立ちを生かしたシックなコーディネートで、

目抜き通りを大股で颯爽と歩いていらしたんで、すぐに気付きました。

白いシャツに素敵なジャケットをお召しになって、

デカバッグを肩にひょいと掛け、

極上デニムでバシッとドレスダウンしていらっしゃったんで、

いったいそのエスプリまみれの格好、どうしたのかと尋ねたところ、

「あ、今日、仕事でカルティエに寄るんで」と、

サラリとおっしゃる。

華瑠智慧 (-人-)

華やかさとインテリジェンスが

絶妙に相俟った固有名詞を久々に耳にし、一瞬気が遠くなり、

駅前のアスファルトにくずおれそうになりました。

MMやりよる…

かつてはお互い、編集部のツートップとして、

特集を思いのままに操り、ページをほしいままにし、

高スコアをバンバンたたき出し、記録を塗り替えては、

おのれ同士の過酷な闘いと、不条理な苦境を支え合ったものでした。

全国紙に連載したり、全国行脚したり、

渉外活動をもこなしていた(実際のところクタクタだった)、

スクラッチバトル時代が懐かしい。

いまや、MMは雑誌に顏出しするほどの業界セレブ街道まっしぐら、

そしてシャレ選手はこの体たらく!!!

同僚という立場、なおかつ、同じ団地に住んでいながら、この格差社会!!!

こちらはただただ恐縮し、

ジャージにあいた穴を気にしたりしながら、

公私ともに周囲から絶大な信頼と人気を誇るMM氏に手を合わせ、

「ありがたや〜」と手を合わせて拝むくらいしかできませんでした。

パワーを存分にいただき、その後、無事に病院へたどり着きました。

MMさんに心から感謝いたします…。

いま、MMさんと張り合えることと言ったら、

クルクルパーマの巻き具合です。

MMさんも相当巻いてるように見えますが、

わたしの方がいまのところは巻きが強いようです。

MMいわく「天パってかっこいいよねー、かわいいよねー、

って言うヤツは信用できない。クルクルになってみたーいと言うやつは、

ぜったいそう思ってない」とのこと。

クルクルを取り巻く厳しい現実を知りました…

主治医にクルクルについて相談したところ「諦めてください」とのこと。

不本意です…

クルクルの権威であるところのウッチーに髪質を見てもらった際には、

「これはクルクルで間違いない。抜け毛もクルクルしてるはず」と、

クルクルパーの確定診断がくだされました…

病院は駐車場に車を停められないほど、混んでいます。

初診外来は長蛇の列です。

薬局での待ち時間も相当長くなっています。

みなさんどうか油断せずご自愛ください!

2 件のコメント:

  1. あ~、、悪かったよ、どうせオレもクルクルだわさ…

    だけどクルクルの方が、何もしなくて簡単なのである。テキトーに刈ってもらえれば、テキトーな髪型になるのであるからして。

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  2. クルクルってだけで笑いものになるとは思いませんでした。
    生きにくい世の中です。

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自己紹介

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2007年12月31日、ドラマみたいに白血病で突然入院。かーなりハードな化学療法(JALSG ALL 202-O)を1年かけてやり過ごし、2009年3月に末梢血幹細胞移植を受け、2010年11月に臍帯血移植を受け6カ月以上寝たきり状態に。退院したと思ったら、半年ばかり入院、そしてまた半年ばかり入院して、2013年を病院で迎えてしまって、いっぱいいっぱいな日々をひっそり過ごしている人がひっそり書いている雑記。